山王祭 2016

動画「2016 山王祭(下町連合)」

下町連合渡御(したまちれんごうとぎょ)

山王祭の際は、氏子の手で江戸時代は山車、明治以降は神輿が巡幸しました。 しかし戦後は都市化が加速して担ぎ手が減少し、各町会の神輿渡御も活気が失われていきました。 そこで危機感を覚えた「下町エリア」の日本橋の若手(日八会)がお隣の京橋へ声を掛け、 平成十四(二〇〇二)年から“町会神輿の連合渡御”が開始されました。 平成十八(二〇〇六)年に茅場町、二十年に八丁堀も加わり、今や「下町」全体が協力して連合渡御が行われています。

茅場町エリア

必見!日枝神社摂社からの“宮出し”。

由緒ある日枝神社の摂社から「下町連合渡御」はスタートする。 本殿の前に、六基の神輿が勢ぞろい。旦那衆のあいさつ、鳶頭による「木遺り」が終わり、 神職によるお祓いが済めば、いざ、出発だ。木頭の合図で、一基一基神輿が上がり、摂社の鳥居をくぐって、神輿が「宮出し」される。

八丁堀エリア

必見!「すずらん通り」で八丁堀の神輿が五基合流。

八丁堀と茅場町の境目で、八丁堀の五つの神輿が待機。下町連合渡御が近づいてくれば、木頭の合図で、一斉に五基の神輿が上がる。 摂社での宮出しの次に、担ぎ手や観衆が盛り上がるポイントだ。総勢十一基の神輿がすずらん通りを行く光景も圧巻。 なお京華スクエア前の休憩地点で、各神輿が降ろされる際の、木頭と担ぎ手のやり合いも迫力がある。

京橋エリア

必見!神輿十二基が集合するセレモニー。

「下町連合渡御」の大見せ場、中央通の渡御のスタート地点である。セレモニーで、地元の鳶頭衆——ろ組、せ組、百組による「木遺り」は必聴。 渡御スタートとなれば、神様が通ることを告げる者——猿田彦、天鈿女命、神職(御幣持ち)が行き、続いて露払い(先導者)——江戸消防記念館の鳶頭約百名が行く。 その後、いよいよ江戸橋の山車、各町会の神輿が渡御する。今年は中央通りが全面通行止めとなるので、神輿も人も堂々と江戸東京のメインストリートを闊歩しよう。

日本橋エリア

必見!道路元標上の“差し上げ”と、髙島屋でのクライマックス。

いよいよ「下町連合渡御」のクライマックス、日本橋へと差し掛かる。橋の中央にある“道路元標”(国道の起点)まできたら、一基一基、神輿が天高く“差し上げ”られる。 担ぎ手の意気が最高潮に達する瞬間だ。そして今年は、すべての神輿が髙島屋へと向かう。いくつかの神輿は店前のアプローチまで入り、木頭による、神輿との最後の白熱したやり合いが行われる。

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